イエメン1

VOLUNTEER

イエメン 紀行(by NGO) 

1998.Sep.13〜24  JH1WBG 斉藤
JA1UT林OMを団長とする、IARV(国際アマチュア無線
ボランティア)のNGO(非政府支援組織)活動に参加する機会があり、今回中近東アラビア半島の南に位置するイエメンに、初めてボランティアで同行してきました。
目的は、イエメン政府の要望による医療機関への通信設備の設置でした。病院と救急車との通信をするための無線設備の設置取り付けおよび現地技術者への指導です。
4つの都市をまわりましたが、都市間は数百Kmあり移動は要請元の保健省が専属運転手付きでバスを提供してくれたので大変助かりました。
 ご存じの様に、いま世界でアマチュア無線が禁止されている国は、北朝鮮やイエメン位です。政情不安もありましたが、今回は無事に帰国することができました。アマチュア無線にQRVできれば最高なのですが、時期尚早、次回の楽しみということで今回はあきらめざるを得ませんでした。

 日記調に簡単?にまとめてみました。雰囲気でも味わっていただき、何かの参考になればと思います。ちょっと塵芥が町中は多いですが、観光には良い所です。一度機会があればいかがですか?参加メンバーは次の通りです。 
JA1UT 林 義雄
JA1CPS 石塚 忠信
JS1QHO 多田 芳夫
JH7DHS 本田 欽哉
JH1WBG 斉藤 幸男

YEMEN 行動状況  1998年9月

Aug.28      1998年 晩夏
9月イエメン行き決定
仕事を考えればちょっときついが、観光で
行く機会もめったにないでしょうから決心。
SeP.13 (JST)
10:30
ハムランドを後に横浜駅へ 
11:30
成田エキスプレスにて石塚氏と成田空港へ
13:00
成田空港着昼食
林、石塚、多田、本田、齋藤各氏ミーティング
15:00
搭乗手続き、航空会社のスト関係で早目。
18:00
シンガポール向け出発、窓からの夕日がFB
23:30
シンガポール着
Sep.14 (JST−2H=シンガポール)
2:00
シンガポール出発、ドバイへ 
問題となった機内荷物預かりの端緒。
(JST−5H=ドバイ)
6:00
ドバイ着、林、本田各氏ホテルへ
石塚、多田、齋藤各氏空港にて待機
買い物などするも8時間は持て余し、疲労。
空港はきれいだが、エアコンきき過ぎ寒い
なんと、トイレはTOTOでした。
14:30
ドバイ出発
15:15
アブダビ着
予想外の立ち寄りでびっくり、砂漠の上を
あまりの低空飛行で故障かと思ったぞ。
16:00
アブダビ出発
砂漠の台地、アラビア半島を南下。
隆起した侵食台地が延々と続く。
18:00
イエメン サナア着
通関はそう問題なし、機内預かり荷物が
1個行方不明でてこずる。
20:00
お迎えのバスでようやく空港を出発。
21:00
ホテル Hill Town着、夕食
標高3000m、あまり過激な活動は
高山病のもと、ゆっくり歩けとのこと。
23:45
とりあえずシャワーらしきものを浴びて就寝
トイレも洗面所も2種類あり。
水が飲みたいがミネラルウォーターもない。

HILL TOWN HOTEL

ホテルからの町並み
Sep.15
6:00
起床、さわやかで日本と変わらず、
4時半のコーランに邪魔されなければ。
8:00
朝食 バイキング方式で料理は
まあまあ日本と変わらずおいしい。
途中、JH8PHT高崎さんの連絡で
大丸の現地駐在鹿山さんが訪ねて
こられる。まさか手が回っていたとは。FB!
イエメンでの注意事項など
細かい注意をいろいろ教えていただく。
9:00
保健省大臣次官秘書、技術者、専用バスが
迎えにくる。下打ち合わせ、3市に各固定1台
救急車2台設置を今回は・・・  
10:00
保健省大臣次官?に謁見
即変更、10市に各固定1台・救急車2台
設置して欲しい。それと各ハンディ2台。
はあ?これが普通。まあまあ落ち着いて。 

救急車の前で

保健省敷地内の警備兵
12:00
前回5月に林さん設置した機器の点検など
故障機器は救急車がいなくてできず。
日本製の救急車80台!!
その他各国からの援助品ばかり?
14:00
とりあえず現地に合わせて昼食
通常は一日の仕事は2時で終わり。
15:30
オールドサナアへショッピング
腰巻き・肩掛け・ジャンビアを購入したり。
17:00
ホテルに戻り、今後の打ち合わせ
19:00
現地担当者と夕食、魚のフライ・サラダと
ナン、特別にビールが飲めた。 
22:00
ホテルに戻り一休み、水がなくて
高崎さん差し入れのウイスキーも飲めず。
打ち合わせ後、早めにみんな就寝
Sep.16
6:00
起床、天気は良いがなんか騒がしい街だ。
7:00
ハムランドにFAX、ようやく連絡ができた。
日本より6時間遅い。日本は14時だ。
朝食、本田氏腹痛でホテル待機。
齋藤氏もあまり体調は良くない。
9:30
保健省へ出向くも、機器が通関せず
とくに何も仕事にならず。
救急車の無線機2式修理点検
昼食後、サナア空港へ
15:00
石塚氏の行方不明荷物を空港まで
探しにいく。良かった!!2日ぶりに届く。
19:00
夕食は鹿山さんと大統領官邸近くの
おすすめの韓国料理屋さんへ。
JH8PHTのウイスキーの差し入れ持ち込み。
チゲ、うどん、ビールなど唯一うまい店だそうな。
23:00
あす、機器が通関する予定、通関しないと
仕事できず。打ち合わせ後、就寝
Sep.17
6:00
起床、毎日4:30のコーランがうるさくて
目覚めが悪い。拡声器で流すなよ。
8:00
朝食、パンとコーヒーなど。
9:00
機器通関のため保健省へ。1分待てで
1.5H待機。こちらは何分でも1分。 
何してたんや!暑いうえ、駐車の管理費?
訳もなく400YR請求してくる始末。
11:00
サナア空港へ向かう。
また1.5H待機、子どもとキャッチボールして
遊んでいた。小さな竜巻も発生。めったにない
水たまりがあった。
が、結局通関できず、なんの説明もなく
変な荷物と3名が乗り込んでくる。
怒り爆発。なんやこいつら!!
一体ドウナッテイルノヤラ...
14:00
ホテルへ帰される。
今日一日何のための行動だった?
怒っていたら、ムシケラ!(気にしないと言う
意味)と慰められて「俺はムシケラじゃない」と 
ますます私は怒りましたよ。
15:00
ふたたび、オールドサナアへ、ヤケショッピング。
林氏、通関しなければ帰ると脅していただいた様子。
19:00
シェラトンホテルへ。
大使館員と会食、おいしい中華料理とビールが
通関が無理なので明日は観光だ!
23:00
突然、通関できるとの連絡。脅しがきいたか?
身の危険を感じ、疑いながらも林氏空港へ。
24:00
機器一式、ホテルへ到着。
DR−140、DJ−190、マグネット基台、
電源、アンテナ一式、無線機の設定などで約2H。
26:30
各自、ハンディバッテリィー充電しながら、。
ようやく就寝。仕事ができるぞ。 
Sep.18
9:00
ホテルのチェックアウト決定。
10:00
約230Kmのホテイダへ向けて出発。
本格的に仕事に向かう。
3000mを越す岩山を越え、約150Km
いろは坂みたいな山道が続く景観。
なぜに岩山の頂上に家があるのか?
きっと仙人だね。どうやって生活してるのか?
バナナやパパイヤのある川べりを下って
ようやく標高1000mまで降りてくる。
15:00
途中の村で昼食。
鳥の丸焼き、サラダ、7UPと       
チャーハン風ご飯とナン。
ツアーでは絶対食べさせてくれない?
危険かなと思ったが思い切って食べる。
なかなかおいしい。             
16:00
途中、砂漠を突っ切ってまっすぐ
まっすぐ南下する。砂嵐にも遭遇。
途中、右折するとコーヒーの産地
モカへ向かう道もあった。
17:00
Hodeida City/ホテイダに到着
Thaura Hospitalに設置工事。
場所決めに、てこずりながらも固定1局
救急車に2局、ハンディ1台完了。
屋根の上も汚いが、部屋のなかも
ほこりや虫(蛾)が多い。
暑いし、真っ暗になってしまった。
笑いかけてくれた、かわいい女の子が
よそ見して転んでしまった。ごめんね。
22:00
完了後、またひたすら走ってホテルへ。
23:00
おなかすいたのに、魚のフライとジュース
でおわり。昼しかあまり食べない習慣か?
ミスターウイスキーがボトルを半分空けていた。
みんなアルコールがまんしてるのに。
齋藤、本田各氏は400円の缶ビール1本
久々に飲む。日本はほんと幸せだよ。
シャワーも浴びられず、タオルで体を拭いて
疲労と空腹のまま早々に就寝。     
Sep.19
7:00
HodeidaからTaiz/タイズに向け約300Kmの
旅に出発。
8:30
途中の村でヤギの肉と野菜の炒め物
ナンとチャーハン風ご飯、甘いお茶、ミネラル
ウォーターの昼食、これもツアーでは危険
過ぎて食べさせてもらえないでしょう。
     
まっすぐ延びる道路

やぎの肉を料理中

9:00
Taizまであと170Kmの旅、半砂漠が延々。 
12:00
タイズの雑然とした町並みを抜けて
山の手の病院に到着。標高3000m、
日差しは強烈だが割とすがすがしい。
打ち合わせのあと、固定1局、救急車2台
ハンディ1台を設置。GP取り付けパイプを
探して、ベットの足を1本もらう。
街なかを歩いて探して見たが、
アングルは扉用で譲ってくれず。
     
タイズの町並み


救急車に取付け中
17:00
Aden/アデンに向け出発
強烈な雨、雷のなかを約200Km、ヒョウや 
ライオンが棲む砂漠の道を一路、アデンへ。
21:00
アデン着。ひたすら蒸し暑い。夜なのに
気温35度、湿度95%くらい?汗が・・・
病院にとりあえず挨拶をと訪問。
張り切り腰巻き院長!打ち合わせの後、
今から無線設置予定室と
屋上アンテナ場所を見ておけと・・・
22:30
やっと屋上から降りて、ほっとして猛烈に
空腹を感じる。ががっ!
今からもう一つ隣の病院も見ておけと!?!
無線機設置室は確認、さすがに屋上は
明日にしましょう。
この病院の受付の女の子は2人ともかわいい。
23:45
ようやく、夕食にありつけそう。
ナン、エビフライ、チリソース、サラダ、7UP!
25:00
イエメン関係者5名と多田、本田各氏はホテルへ
林、石塚、齋藤各氏は病院内の宿泊室へ。
暑いし、なーーーーんにも無い部屋だぞ!!
灰皿用にお皿が1枚あってラッキー!
25:30
暑くてたまらないけど、ねむーい。
腰巻き巻いてうなされながら寝ちゃいましたよ。
Sep.20
7:00
起床、顔洗うのみ
本日の予定は固定2局、各病院へ
救急車3台。2手に別れて工事。
8:00
既設の固定アンテナは完全に利用OK!
よかった。ICOM V-200のセットが4台あり、
それ用のアンテナを流用。故障すると放置。
9:00
救急車3台、ミネラルウォーター2本空ける。
暑くて死ぬぞ。日陰に車置けよって。
       
打ち合わせ

炎天下、救急車に取り付け
仕事の合間に朝食、パンと目玉焼きとジュース。
12:00
車関係終了。
隣の病院より林、石塚、本田各氏が戻る。
14:00
昼食、病院内食堂でもメニュー同じ。
病院の宿泊施設で洗濯したりして、しばらく待機。
蒸し暑いが、ホテルも似たようなものだったそうで。
17:00
院長自ら街の案内、中華料理屋の予約、
コーヒーなどの買い物。夜でも女性買物客も多い。
けっこう派手な下着着てるんですね。
だれだ、30個もコーヒー買ったり、
赤いパンツ買ったのは。
21:00
中華料理屋で久々に美味しいものを食べて、
ビールが飲めた!暑いし久々でおいしい。
23:00
本来は今日中にサナアに戻っているはず。
明日は4:30起床、5:00に出発して
サナアへ戻る予定。
暑いもんで、一人二本のミネラルウォーター
を購入。冷凍庫へ。
日本人5名とも病院の蒸しぶろ部屋で泊まる。 
Sep.21
5:00
蒸し暑いAdenを後に、夜明け前の出発。
7:30
途中の村で朝食。タマゴの炒め物とサラダ、
ナンとコーヒー牛乳。
リンゴとザクロを買って食べてみる。まあまあかな。
途中の村で朝食        岩山の上の家並み
道中、奇岩やらバナナ、マンゴー畑を
見ながら山越え。13時間の長旅。
葉っぱをかむ、半麻薬カーク畑もたくさんあり。
土地がやせているのか作物は不作。 
13:30
サナアに久々帰ってきたぞ。
保健省にて贈呈式、新聞社・放送局も来ていた。
14:30
近くで昼食、また鳥の丸焼きその他、
ニンニクたれはおいしい。
トイレが汚くて、思わず掃除をしてしまう。
空き缶で水汲み・・・どこもこんなもんです。
15:30
ホテル、ヒルタウンに久々に戻る。
FAXのメッセージを受け取り、お別れ。
大丸の鹿山さんにお会いして、お礼を述べる。
16:00
日本大使館へご挨拶。
なぜかあまり歓迎されそうでないため、
林・石塚両氏におまかせ。
多田・本田・齋藤各氏は外で待機。
17:30
サナア空港に到着、担当者5名とお別れ。
なんとかジャンビアも通関して、搭乗待ち。
現地紙幣使い切りの、最後の買い物。
24:00
ドバイに戻る。
Sep.22
3:00
ドバイ発、アラビア半島にお別れ。
12:30
バンコクに到着、通関も問題なし。
14:00
レイさんとローワンさんがお出迎え、Thanks.
(G3NOM & E21UHL)
14:30
Jim’s Lodge Hotelにチェックイン。 
ジャンビアのお土産贈呈式などの後、
時間の関係ですぐにセントラルへお買い物。
ジャンビアをさして

北京ダックで乾杯
19:00
ホテルからハムランドへ電話。
みんなで夕食、北京ダックをビールで!!
23:00
ほんとに久しぶりにシャワーを浴びて就寝。  
Sep.23
10:00
起床、午前中はホテルでのんびり。
12:00
午後、みんなでセントラル、ソゴウなどへ・・。
林、石塚両氏お望みのサハリスーツを注文
途中より、多田・齋藤各氏はソゴウへいって、
Tシャツ・CD・カセットテープなど購入。
アジアの不景気の発信地の性か
ちょっと暗い雰囲気。 
街を散策しながらホテルへ。暑い!
15:00
ホテルの食堂で小エビフライを
ニンニクソースでビールとともに・・・
Kityちゃんもかわいかったかな。
絵はがき買ったり、はがきを出したりのんびり。
19:00
ホテルにさよなら、リムジンで空港へ。
出国もあまり問題なく・・・ジャンビアを預けろと。
22:00
ANA916でやっと日本だ!!
狭くて、眠くて、疲れました。
途中トマトジュースを居眠りしてこぼしてごめん。
Sep.24
6:00
成田空港に無事到着。
1時間ほどで入国も無事済んで、荷物の整理。
7:13
成田発、京成電車でみなさんおうちへ。
ほんとお疲れさまでした。
10:00
日吉でコーヒーブレイク、
石塚さんお疲れさまでした。
11:00
やっとハムランドに戻りましたよ。
ちょっと仕事をしたが、疲れたし眠い。
でも、25日の朝、2時ころの腹痛と38度の熱は
100%赤痢と思ったよ!
着替えをして電話をする決心までしましたが、
そこら中消毒されては非常事態と、とりあえず
我慢してみました。 
結局、日本の水にあたった様です。hihi
同行、関係者の皆さんいろいろとお世話になりました。
また、各局より写真などもいただき良い資料になりました。
私用にまとめた記録の資料ですので、かなり不足なことも
あるかと思います。参考になれば幸いです。
 お読みいただいた皆さんありがとうございます。
行かれる機会などの参考になればと思います。
また、ぜひ行きたいですね。QRVに遊びに。
JH1WBG
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